地理より先に、「客と空車の比」を見る
新人がやりがちな失敗は、地理を覚えることと稼ぐことを同じだと思ってしまうことだ。だが繁華街のどこに何があるかを完璧に言えても、空車がその倍集まっていれば意味がない。稼げる場所とは「客がいる場所」ではなく、「客はいるのに空車が足りない場所」——この見方さえ先に身につけておけば、地理は走りながら後から追いついてくる。
逆に、この視点なしで地理だけ先に詰め込むと、「知っている場所」と「行くべき場所」を混同したまま何年も走ることになる。新人期の数週間は、覚えることより「見る癖」をつけることに時間を使ったほうが、長い目で見て早い。
日報をつけて、翌朝に答え合わせする
新人期にいちばん差がつくのは、才能でも根性でもなく「記録して振り返る」習慣の有無だ。その日どこで何分待ってどれだけ乗ったか、逆にどこで空振りしたか。これを毎回書き残して、翌朝「昨日のあの判断は正しかったか」を自分で採点する。ベテランの勘は、この振り返りを何年も繰り返した結果でしかない。新人でも、振り返りの回数さえ稼げば追いつける。
紙の日報でもいいが、続かなければ意味がない。写真を撮るだけで営収や本数を自動で読み取ってくれるアプリを使うと、面倒な手書き集計が要らなくなり、振り返りの習慣そのものが続きやすくなる。
迷ったときに戻れる「基点」を1つ決めておく
新人期は判断に自信が持てず、右往左往して時間をロスしやすい。おすすめは、迷ったらいったん戻る「基点」を1つ決めておくことだ。名古屋駅のように需要が一年中安定していて、地理も比較的わかりやすい場所を基点にしておけば、判断に迷った30秒で無駄な移動をせずに済む。基点は「そこが一番稼げる場所」という意味ではなく、「不安なときの避難所」だと考えるとうまくいく。
慣れてきたら基点を少しずつ広げ、栄や金山など性格の違うエリアも自分の基点に加えていく。基点が増えるほど、街全体を面で捉えられるようになる。
隔日勤務のリズムに、体を先に慣らす
名古屋のタクシーは隔日勤務が主流で、1回の乗務が長時間になる。新人が伸び悩む原因は、判断力より先に体力が尽きることも多い。乗務の後半に集中力が落ちると、稼げる場所を知っていても反応が遅れて取りこぼす。最初の数週間は、無理に営業成績を追わず、休憩の取り方と体力配分を体に覚え込ませることを優先してほしい。隔日勤務そのものの詳しいリズムは、別の記事にまとめてある。
教わったことを鵜呑みにせず、自分の数字で確かめる
先輩の「この時間はここが良い」は、その人の乗務エリアや曜日の感覚に偏っていることがある。参考にするのはいいが、最後は自分の日報の数字で確かめてほしい。同じ助言でも、自分のデータで裏を取れたものだけが本当の武器になる。俺が「今どこ行く?」を作ったのも、この「自分の数字で確かめる」作業を、勘だけに頼らず誰でもできるようにしたかったからだ。アプリを開けば、いまの時間帯の期待時給の目安がその場で表示される。答え合わせの材料として使ってもらえたらと思う。
※ 進み方の目安であり、習熟のスピードを保証するものではありません。個人差があります。
振り返りの記録は、アプリに任せられます
「今どこ行く?」は名古屋交通圏専用のタクシー攻略アプリ。日報を撮るだけでAIが営収や本数を読み取って記録し、いまの時間帯の期待時給の目安も表示します。登録不要・無料で今夜から使えます。友だち招待で、送った側も使った側もPro機能が30日無料。
無料でアプリを開く →02:雨の日のタクシー——勝負は本降りじゃなく「降り始め」
03:名古屋駅の付け待ち——太閤通口と桜通口、性格の違いで使い分ける
04:名古屋のタクシー新人が、最初の1ヶ月にやるべきこと(この記事)
05:隔日勤務とは何か——名古屋のタクシー乗務員の1サイクル
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