今どこ行く?|名古屋タクシー攻略アプリ
名古屋交通圏・実務メモ 12

名古屋のタクシー運賃——
深夜早朝割増と迎車料金を、正しく説明する

「なんでこんなに高いの」と聞かれて、感覚だけで答えていないだろうか。この記事は、名古屋タクシー協会が示す運賃体系をもとに、深夜早朝割増と迎車料金の仕組みを、乗務員自身が正確に理解し、お客様にも説明できる形で整理するものだ。

まず運賃の基本——初乗りと加算

名古屋タクシー協会が示す運賃体系によると、普通車の初乗り運賃は500円、大型車は540円、特定大型車は590円だ。そこから先の加算運賃は、普通車が232メートルごとに100円、大型車が215メートルごとに110円加算される。まずこの基本形を頭に入れておくことが、割増や迎車料金を説明するときの土台になる。

深夜早朝割増——22時から翌5時、2割増

深夜早朝割増は、22時から翌朝5時まで、距離制運賃と待料金が2割増になる仕組みだ。ポイントは、乗車した時刻ではなく、実際に走行している時刻で判定されるのが基本的な仕組みだという点。21時50分に乗車しても、22時をまたいで走行すれば、またいだ時点から加算が始まる。お客様に聞かれたとき「22時を過ぎたら2割増になります」とだけ説明すると誤解を招きやすいので、「走行中に22時をまたいだ分から」という説明のほうが正確だ。

迎車料金(回送料金)という別枠の費用

配車を受けてお客様のもとへ向かう際にかかるのが迎車料金だ。名古屋タクシー協会は目安として「1両毎に200円」の回送料金を示している。この料金はメーターの運賃とは別枠で加算されるため、初めて配車を利用するお客様には戸惑われることがある。ただし迎車料金の有無や金額は事業者によって設定が異なる場合があるので、断定的な案内は避け、所属先の規定を確認したうえで説明するのが確実だ。

待機料金と遠距離割引——知っておくと説明しやすい2つ

お客様都合で車を待たせる時間制の待機料金は、普通車で1分25秒ごとに100円が加算される仕組みだ。逆に、乗車距離が伸びて距離制運賃が5,000円を超えた場合、その超過分について1割引が適用される遠距離割引もある。長距離のお客様に「遠いから高くなる一方」ではなく、割引が効く仕組みがあることを伝えられると、印象が変わることもある。

お客様への説明は、先に言うか、聞かれてから言うか

個人的には、深夜早朝割増や迎車料金は、聞かれる前に一言添えるようにしている。22時前後に乗車されたお客様には「まもなく深夜料金の時間帯に入ります」、配車で向かった先では「迎車料金がメーターとは別にかかります」と先に伝えるだけで、降車時のトラブルはかなり減る。運賃の仕組みを正確に知っていることは、そのままお客様対応の質につながる。新人のうちに一度、この記事の数字を頭に入れておくことをおすすめする。新人期に押さえておきたい他のポイントは新人向けの記事にもまとめてある。

読みを道具に任せるという選択肢

運賃の仕組みを理解していても、実際の営収は日報をつけて振り返らないと実感として身につかない。俺が作っている「今どこ行く?」の勤務手帳機能は、歩率からの推定給与や日々の営収を記録できるようにしている。深夜早朝割増が乗った日とそうでない日の営収差を、感覚ではなく数字で見返せると、次の乗務の計画も立てやすくなる。隔日勤務の1サイクルの流れはこちらの記事で詳しく整理している。

名古屋のタクシー運賃・目安(名古屋タクシー協会の運賃体系より)
初乗り
普通車500円。以降232mごとに100円加算。
深夜早朝割増
22時〜翌5時、距離制運賃・待料金が2割増
迎車料金
目安は1両毎に200円。事業者により異なる場合あり。
待機料金
普通車1分25秒ごとに100円(客都合の待機時)。
遠距離割引
距離制運賃5,000円超の部分に1割引

※ 出典:名古屋タクシー協会「運賃及び料金の仕組み」(2026年8月確認)。個別の事業者の設定はこれと異なる場合があります。正確な料金は乗務先・利用事業者の規定でご確認ください。本記事は運賃制度の一般的な説明であり、個別の請求額を保証するものではありません。

営収の記録も、アプリで見える化できます

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西原|名古屋交通圏の現役タクシー乗務員。頭の中の「夜の名古屋の地図」を、アプリ「今どこ行く?」に移植中。バグ報告は休憩所で缶コーヒーと共に受け付けています。