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プログラミングとwebデザインの違い、訓練から雇用保険付きで就職した人のうち学んだ分野の仕事はIT71.1%・デザイン55.7%

プログラミングとwebデザインの違い、訓練から雇用保険付きで就職した人のうち学んだ分野の仕事はIT71.1%・デザイン55.7%
2026-10-20 公開・2026-10-21 更新

この記事の要点

  • プログラミングとwebデザインの違いは、作る物にあります。IPA の定義では、画面の見た目と使い勝手を設計するのがデザイナーで、画面側の機能を作るのがフロントエンドエンジニアです。国の職業分類でも、情報処理・通信技術者(中分類 10)と、デザイナーを含む美術家などの区分(中分類 22)は、別の中分類になっています。
  • 求職者支援訓練の就職率は IT 61.4%、デザイン 60.6% で、ほぼ同じでした。ただ、就職した人のうち訓練に関わる仕事に就いた割合(関連就職率)は IT 71.1%、デザイン 55.7% で、デザインのほうが低くなっています(厚生労働省『ハロートレーニングの実施状況』令和7年度暫定値)。
  • 公式の表で並べると、雇用保険に入らない就職まで含めた就職率ではデザイン 76.7% が IT 73.3% より高いのに、雇用保険に入る就職のうち訓練に関わる仕事の割合(関連就職率)ではデザイン 55.7%・IT 71.1% と順位が逆になるのは、調べて分かった意外な点です。
  • 求職者支援訓練への申し込みはデザインのほうが多く、受講申込者数は IT の約 2.1 倍、応募倍率は 1.18 倍(IT は 0.94 倍)でした。賃金統計の職種区分を見ると、プログラマーは名前が挙がっていますが、Webデザイナーは挙がっていません。
この記事の目次(9)
  1. 結論:役割は「見た目と体験の設計」と「機能を作ること」、就職率はほぼ同じ
  2. 言葉の意味:IPA の役割の定義と、国の職業分類での扱い
  3. データで見る:公的な職業訓練の後の就職
  4. 研究で分かっていること:職員の見方、初学者の学び方、Webデザイナーの訓練
  5. この記事で作った表:修了者のうち「訓練に関わる仕事」に就いた割合
  6. 自分が選ぶコースの数字で計算する表
  7. よくある質問
  8. 次に読む
  9. 出典

Webデザインのスクールで補助が付く条件をまとめた記事: Webデザイナー専攻の受講料に最大70%の補助が付く2つの条件(デジLIG上野)

結論:役割は「見た目と体験の設計」と「機能を作ること」、就職率はほぼ同じ

二つの違いは役割にあります。Webデザインは見た目と使う人の体験を設計する仕事で、プログラミングは機能を作る仕事です。ただし IPA は、1 人が複数の役割を兼ねる場合も想定しています。

公的な職業訓練を終えた後の就職率は、どちらも 6〜7 割でほぼ同じでした。委託訓練は IT 70.9%、デザイン 69.8% です。求職者支援訓練は IT 61.4%、デザイン 60.6% です(厚生労働省『ハロートレーニングの実施状況』令和7年度暫定値)。

厚生労働省『ハロートレーニング(公的職業訓練)の実施状況(詳細版)』令和7年度(暫定値)の「コース数」の切り抜き。ITの61.4と71.1の所を赤い枠で囲んでいます。
出典: 厚生労働省『ハロートレーニング(公的職業訓練)の実施状況(詳細版)』令和7年度(暫定値)(2026-10-21 撮影)

違いが出るのは、就職した人のうち、訓練の内容に関わる仕事に就いた割合(関連就職率)です。この割合はデザインのほうが低くなっています。この記事の訓練の数字は、表の「令和6年度の就職率」の列を除き、令和7年度の暫定値です。暫定値とは、後で変わる可能性がある途中の集計のことです。

言葉の意味:IPA の役割の定義と、国の職業分類での扱い

IPA の定義では「体験と外観の設計」と「画面側の機能」に分かれる

IPA(情報処理推進機構)は、デジタルの仕事に要る技能を「デジタルスキル標準」にまとめています。その中で、二つの役割は次のように定義されています。

  • UX/UIデザイナー:「バリュープロポジションに基づき製品・サービスの顧客・ユーザー体験を設計し、製品・サービスの情報設計や、機能、情報の配置、外観、動的要素のデザインを行う」
  • フロントエンドエンジニア:「デジタル技術を活用したサービスを提供するためのソフトウェアの機能のうち、主にインターフェース(クライアントサイド)の機能の実現に主たる責任を持つ」

クライアントサイドは、利用者の端末の側(サーバの反対側)のことです。IPA は同じ資料で「1人の人材が複数のロールを兼ねる場合や、複数の人材で1つのロールを担うことも想定し」とも書いています。

国の統計では、別の職業として分けられている

総務省の『日本標準職業分類』は、国の統計で職業を分けるときの基準です。この分類では、「中分類 10-情報処理・通信技術者」と「中分類 22-美術家,デザイナー,写真家,映像撮影者」が別々になっています。デザイナーは、中分類 22 の中の「224 デザイナー」です。

賃金の統計(賃金構造基本統計調査)にも職種の区分があります。区分ごとの代表例は次のとおりです(厚生労働省『賃金構造基本統計調査』職種・代表例の一覧)。

区分 代表例(原文) Webの仕事との関係
1104 ソフトウェア作成者 プログラマー、社内システムエンジニア プログラマーが名指しで入っている
1224 デザイナー 産業デザイナー(商品デザインなど)、インテリアコーディネーター(販売を行わないもの) 代表例に Webデザイナーは挙がっていない
1221 美術家,写真家,映像撮影者 イラストレーター、写真記者 代表例に Webデザイナーは挙がっていない

このように、どの区分の代表例にも「Webデザイナー」の名前はありません。「デザイナー」の数字を見るときは、産業デザイナーなどを含む区分の数字だと覚えておくと読み違えません。

公的な訓練での分け方

林(2024 年)の報告書は、東京都内で行われている求職者支援訓練の IT分野のコースを「大別すると事務系、 WEBデザイン系、プログラミング系の三つに分けられる」と整理しています。中身は「WEBデザイン系は、ホームページの作成やそのデザインや企画などである。プログラミング系は、アプリの開発を目指すカリキュラムとなっている。」と書かれています。

厚生労働省の資料では、デジタル分野の受講者数を数えるときの注で、IT 分野を「ITエンジニア養成科など。情報ビジネス科を除く。」、デザイン分野を「WEBデザイン系のコースに限る」としています(厚生労働省『ハロートレーニングの実施状況』令和7年度暫定値)。就職率の表の分野の定義として書かれた物ではありません。

データで見る:公的な職業訓練の後の就職

公的な職業訓練は、公共職業訓練と求職者支援訓練に分かれます。この記事では、公共職業訓練(離職者訓練)のうち都道府県が行う委託訓練と、求職者支援訓練の数字を使います。求職者支援訓練は、離職して雇用保険を受給できない人や、収入が一定額以下の在職者などが受ける訓練です。

資料にある就職率の式は、二つで違います。公共職業訓練はその年度に訓練を修了した人の 3か月後の就職状況で数え、求職者支援訓練は雇用保険に入る就職だけを、65歳以上を除いて数えます。そのため、この記事では二つを分けて載せ、二つの間で数字を比べることはしません。

委託訓練:就職率はほぼ同じで、関連就職率はデザインが低い

分野 受講者数 就職率 関連就職率
IT 分野 6,076 人 70.9% 69.7%
デザイン分野 7,688 人 69.8% 61.9%
営業・販売・事務分野 29,444 人 70.8% 72.9%

(厚生労働省『ハロートレーニングの実施状況(詳細版)』令和7年度暫定値・委託訓練〈都道府県〉)

就職率の差は 1.1 ポイントです。関連就職率では、IT が 69.7%、デザインが 61.9% と差が開いています。

求職者支援訓練:言葉の定義と数字

まず、統計の言葉の定義を原文のまま載せます。

  • 就職率の式:「⑤就職者数(雇用保険適用) ÷ ④修了者等数(①就職理由中退者+②訓練修了者-③次の訓練を受講する者(基礎コースのみ))」
  • 関連就職率:「雇用保険適用就職のうち、訓練コースの内容に関連した業務への就職率をいう。」
  • 従前の就職率:「雇用保険適用でない就職者を含む就職率をいう。」

雇用保険適用就職とは、雇用保険に入る働き方で就職したことです。

分野 コース数 受講者数 修了者等数(65歳以上を除く) 就職者数(65歳以上を除く) 就職率 関連就職率 従前の就職率 令和6年度の就職率
IT 253 3,084 人 2,699 人 1,658 人 61.4% 71.1% 73.3% 62.6%
デザイン 475 7,093 人 6,396 人 3,875 人 60.6% 55.7% 76.7% 57.8%

(厚生労働省『ハロートレーニングの実施状況(詳細版)』令和7年度暫定値・令和7年12月末までに終わったコース)

就職率は、IT が 1,658 ÷ 2,699 = 61.4%、デザインが 3,875 ÷ 6,396 = 60.6% です。従前の就職率では、デザイン 76.7%、IT 73.3% で、順位が逆になります。つまり、雇用保険に入らない形の就職まで含めると、デザインのほうが高くなります。

求職者支援訓練(令和7年度暫定値)で、就職率はIT61.4%・デザイン60.6%、関連就職率はIT71.1%・デザイン55.7%、従前の就職率はIT73.3%・デザイン76.7%だったことを並べた表
求職者支援訓練の就職率

求職者支援訓練の申し込み:デザインに人が集まっている

分野 開講コース数 開講定員 受講申込者数 応募倍率 受講者数 定員充足率
IT 364 6,368 人 5,970 人 0.94 倍 4,372 人 68.7%
デザイン 579 10,747 人 12,629 人 1.18 倍 8,539 人 79.5%

(厚生労働省『ハロートレーニングの実施状況(詳細版)』令和7年度暫定値・実践コース)

受講申込者数は、デザインが IT の 12,629 ÷ 5,970 = 約 2.1 倍です。応募倍率は、申込者の数を定員で割った値です。デザインは 1 倍を超えているので、定員より申込者のほうが多かったことになります。

求職者支援訓練(令和7年度暫定値)で、デザインの受講申込者数は12,629人でITの約2.1倍、応募倍率は1.18倍、定員充足率は79.5%だったことを示す数字
求職者支援訓練の申し込み

公共職業訓練の年齢別の就職率

年齢 IT(全体) IT(女性) デザイン(全体) デザイン(女性)
25〜29歳 77.3% 82.9% 71.0% 73.8%
40〜44歳 70.3% 77.0% 74.9% 79.1%
50〜54歳 68.4% 71.6% 64.6% 66.8%
60〜64歳 63.5% 68.7% 63.1% 63.9%
65歳以上 50.9% 64.1% 59.5% 57.6%
合計 70.9% 75.9% 69.8% 72.7%

(厚生労働省『ハロートレーニングの実施状況(詳細版)』令和7年度暫定値・公共職業訓練)

40〜44歳では、デザインの就職率(74.9%)が IT(70.3%)より高くなっています。IT は、25〜29歳の 77.3% から 65歳以上の 50.9% まで、年齢の層が上がるごとに下がっています。デザインは 40〜44歳(74.9%)が 25〜29歳(71.0%)より高く、そこから 50〜54歳の 64.6% まで下がり、55〜59歳で 66.8% に上がった後、65歳以上の 59.5% まで下がります。

公共職業訓練(令和7年度暫定値)の年齢別の就職率を、IT分野とデザイン分野それぞれの全体と女性で並べた表
公共職業訓練の年齢別就職率

参考:賃金統計の「時給換算」の値

厚生労働省は、派遣で働く人の賃金を決める仕組み(労使協定方式)のために、職種別の時給換算の表を出しています。基準値(0 年)は経験 0 年に当たる時給です。1〜20 年は、基準値に「能力・経験調整指数」をかけた値です。平均年収の表ではありません。

職種 0年 1年 2年 3年 5年 10年 20年
1104 ソフトウェア作成者 1,377円 1,585円 1,738円 1,764円 1,858円 2,024円 2,521円
1224 デザイナー 1,328円 1,529円 1,676円 1,701円 1,791円 1,952円 2,432円
産業計 1,276円 1,469円 1,610円 1,635円 1,721円 1,876円 2,336円

(厚生労働省『賃金構造基本統計調査による職種別平均賃金(時給換算)』別添1)

差は、0 年で 1,377 − 1,328 = 49 円、20 年で 2,521 − 2,432 = 89 円です。1224 デザイナーの代表例は産業デザイナーなどで、Webデザイナーだけの値ではない点に気をつけてください。

研究で分かっていること:職員の見方、初学者の学び方、Webデザイナーの訓練

ハローワーク職員への聞き取り(林 2024 年)

林(2024 年)は、東京都とその近郊のハローワーク職員など 5 名に聞き取り調査をしました。2023 年 5〜12 月に、1 人約 1 時間、オンラインで話を聞いています。結果は、職員の認識として語られた物です。

職員からは、WEBデザイン系のコースは女性が多く、プログラミング系のコースは男性が多いという話がありました。企業が求める技能は変化が早く高度になっていて、訓練の水準との間にずれが生じている、という認識も語られています。50代の未経験者が採用されるのは難しい、と語った職員もいました。

この研究の対象は 5 名で、東京圏だけです。求人のデータではなく、職員の見方です。学会誌の査読論文ではなく、公募委託研究の報告書でもあります。

プログラミング初学者の学び方(匂坂・渡辺 2009 年)

匂坂・渡辺(2009 年)は、大学 1 年生向けのプログラミング入門講義の受講生を調べました。学習方略の調査と、難しさを段階に分けたテストを使っています。研究の背景として、入門講義では途中でやめる人や成績の低い人が多いことが挙げられています。

学習の水準で分けた 4 つの群の間で、学び方とテストの成績に差があった、と報告されています。つまり、学び方と理解の度合いには関係がありました。どちらが原因かまでは述べていない研究です。

対象は大学生で、2009 年の研究です。この記事では要旨の範囲で引いています。社会人のスクールにそのまま当てはめることはできません。

Webデザイナー養成の訓練(藤田ほか 2007 年)

藤田ほか(2007 年)は、公共職業訓練の Webデザイナー養成訓練の受講者を対象に、イラスト作成の学習システムを試しました。評価は質問紙(アンケート)によるものです。

この研究は、IT 企業の多くが訓練修了者に「すぐ使える技能」を求めている、と述べています。そのうえで、基本の作業だけでなく、職場で依頼主の実際の求めに応える力も身につける必要がある、としています。

2007 年と古い研究です。この記事では要旨の範囲で引いています。

二つの見方が食い違う所:数えている物が違う

林(2024 年)の職員は、Webデザインの訓練は希望者が多いのに求人は少ない、と見ています。一方で、厚生労働省の数字では、デザインの就職率は IT とほぼ同じです(委託訓練でデザイン 69.8%・IT 70.9%)。

これは、どちらかが誤りというより、数えている物の違いと考えられます。就職率は「就職したかどうか」を数えています。関連就職率は「訓練の内容に関わる仕事かどうか」を数えています。関連就職率では、デザインが委託訓練で 61.9%(IT 69.7%)、求職者支援訓練で 55.7%(IT 71.1%)と低くなっています(厚生労働省『ハロートレーニングの実施状況』令和7年度暫定値)。

就職はできても、学んだ内容に関わる仕事に就く人は IT より少ない、という読み方です。職員の見方とも数字とも合います。

この記事で作った表:修了者のうち「訓練に関わる仕事」に就いた割合

表1:求職者支援訓練を終えた人のうち、訓練に関わる仕事に雇用保険付きで就いた人の割合(推計)

読む人の条件:求職者支援訓練(実践コース)の IT またはデザインを受け、令和7年12月末までに終えた人(65歳以上を除く)

式:就職者数 × 関連就職率 ÷ 修了者等数

分野 就職者数 × 関連就職率 = 関わる仕事に就いた人(推計) ÷ 修了者等数 = 割合(推計)
IT 1,658 人 71.1% 約 1,179 人 2,699 人 約 43.7%
デザイン 3,875 人 55.7% 約 2,158 人 6,396 人 約 33.7%

(数字は厚生労働省『ハロートレーニングの実施状況(詳細版)』令和7年度暫定値から計算)

修了者を 100 人とすると、訓練に関わる仕事に雇用保険付きで就いた人は、IT で約 44 人、デザインで約 34 人という計算です。関連就職率が 65歳以上を除いた数に対する率かどうかは資料で確かめられないため、この値は推計です。率は四捨五入された値から計算したので「約」を付けています。

表2:選ぶ前に確かめる点と、この記事の数字

確かめる点 IT デザイン 出どころ
学ぶ役割 画面側の機能を作る(フロントエンドエンジニア) 体験と外観を設計する(UX/UIデザイナー) IPA『DSS-P デザイナー編』
役割の兼務 1 人が複数の役割を兼ねる場合も想定 同左 同上
応募倍率(求職者支援訓練) 0.94 倍 1.18 倍 厚生労働省・令和7年度暫定値
受講申込者数(求職者支援訓練) 5,970 人 12,629 人(約 2.1 倍) 同上
関連就職率(求職者支援訓練) 71.1% 55.7% 同上
50〜54歳の就職率(公共職業訓練) 68.4% 64.6% 同上
プログラミングとWebデザインのどちらを学ぶか決める前に、役割・関連就職率・応募倍率と定員・年齢層の就職率・年収の数字の出どころを確かめる5つの点
選ぶ前に確かめる点

自分が選ぶコースの数字で計算する表

使い方: 自分が選ぶコースの就職率と関連就職率を右の欄に入れて、上から順に確かめます。

確かめる数字 出し方 記事の例(求職者支援訓練の IT) 自分の数字
A 就職率 コースや訓練の公表の値 61.4%  
B 関連就職率 コースや訓練の公表の値 71.1%  
C 修了者のうち訓練に関わる仕事に就いた割合 A × B 約 43.7%  
D 修了者 100 人あたりの人数 C × 100 人 約 44 人  

式: C = A(就職率)× B(関連就職率)、D = C × 100 人

例: 求職者支援訓練の IT なら 61.4% × 71.1% = 約 43.7% で、修了者 100 人のうち約 44 人が訓練に関わる仕事に雇用保険付きで就いた計算です。

よくある質問

Webデザイナーの年収の平均は?

賃金構造基本統計調査の職種区分では、代表例に「Webデザイナー」の名前は挙がっていません。近いのは 1224 デザイナーですが、代表例は産業デザイナーやインテリアコーディネーターです。

参考になる公的な数字は、1224 デザイナーの時給換算(0 年で 1,328 円、20 年で 2,432 円)です。「Webデザイナーの年収」として出ている数字を見るときは、どの統計のどの区分から来たのかを確かめてください。

プログラミングとWebデザイン、どっちを学ぶ?

どちらが良いかは、何をしたいかで変わります。統計で見ると、求職者支援訓練の就職率は IT 61.4%、デザイン 60.6% でほぼ同じです。違いは、関連就職率(IT 71.1%、デザイン 55.7%)と応募倍率(IT 0.94 倍、デザイン 1.18 倍)に出ています(厚生労働省『ハロートレーニングの実施状況』令和7年度暫定値)。

あわせて、IPA の定義で、学びたいのが「体験と外観の設計」か「画面側の機能」かを確かめると、選ぶ軸がはっきりします。

WebデザイナーにHTML/CSSは要る?

IPA は、デザイナーとフロントエンドエンジニアを別の役割として定義しています。そのうえで、1 人が複数の役割を兼ねる場合も想定しています。

どこまで書けるとよいかは、働く先で役割をどう分けているかによります。スクールを選ぶ前に、コースがどちらの役割までを教えるのかを確かめておくと、後で困りにくくなります。

50代・未経験でWebの訓練に行って就職できる?

公共職業訓練のデザイン分野では、50〜54歳の就職率は 64.6%(女性 66.8%)でした。25〜29歳は 71.0% です(厚生労働省『ハロートレーニングの実施状況』令和7年度暫定値)。

一方で、林(2024 年)の聞き取りでは、50代の未経験者の採用は難しいと語った職員がいました。これは東京圏の職員 5 名の認識で、求人のデータではありません。就職率と、関連就職率の両方を見て判断してください。

次に読む

このサイトで次に調べる候補: webデザイナー 年収 平均(Webデザイナーの年収の平均が、どの統計のどの区分の数字なのかを確かめたい人向け)

出典

この記事の数字と事実の出どころは、下の一覧にまとめています。

確認日はすべて 2026-10-20 です。

  1. 林 亜美(2024)「女性失業者の成長産業への労働移動における公共職業訓練の役割に関する研究」全労済協会公募委託調査研究報告書 85巻 p.31-68. https://doi.org/10.69209/zrskobo.85.0_31
  2. 匂坂 智子・渡辺 成良(2009)「プログラミング初学者の学習方略と段階的理解度に関する調査および支援ルールの作成について」教育システム情報学会誌 26巻1号 p.5-15. https://doi.org/10.14926/jsise.26.5
  3. 藤田 紀勝・林 敏浩・山崎 敏範(2007)「Webデザイナー養成のためのイラスト作成訓練学習システム」教育システム情報学会誌 24巻4号 p.364-372. https://doi.org/10.14926/jsise.24.364
  4. 厚生労働省『賃金構造基本統計調査』令和2年以降の職種一覧. https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/detail/dl/20200214-03.pdf
  5. 厚生労働省『ハロートレーニング(公的職業訓練)の実施状況(詳細版)』令和7年度(暫定値). https://www.mhlw.go.jp/content/11801000/001755092.pdf
  6. 厚生労働省『賃金構造基本統計調査による職種別平均賃金(時給換算)』別添1(令和6年度適用). https://www.mhlw.go.jp/content/001540018.pdf
  7. IPA「デジタルスキル標準 DSS-P 分冊版 デザイナー編 ver.2.0(2026年4月)」. https://www.ipa.go.jp/jinzai/skill-standard/dss/rcu1hd000000j76k-att/sep_dss-p_d.pdf
  8. 総務省「日本標準職業分類(平成21年12月告示)」分類項目名. https://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/seido/shokgyou/kou_h21.htm
  9. 厚生労働省「求職者支援制度のご案内」. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyushokusha_shien/index.html

この記事は、AI で下書きし、公式の資料と論文で確かめてから公開しています。

「プログラミング・Webスクールノート」の記事をすべて見る(4 本)→

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