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ゲーム業界の年収の中央値は、開発者調査で約604万円(推計)。平均674万円より下が約6割

ゲーム業界の年収の中央値は、開発者調査で約604万円(推計)。平均674万円より下が約6割
2026-10-21 公開・2026-11-04 更新

この記事の要点

  • ゲーム業界の年収の中央値は、開発者調査で約604万円です。
  • 調査はゲーム開発者を主な対象にした339人のネット調査(学生と教育関係者も含む)で、2024年の個人年収の帯から計算した推計です。
  • 平均の674.21万円より約70万円低く、平均より下の人は約6割います。
  • 提示された年収が650万円なら、開発者調査では下から約56%の位置です。下の早見表で、自分の年収の位置を見られます。
  • 給与所得者全体で同じ計算をすると、中央値は約412万円、平均は478万円です。
この記事の目次(6)
  1. 答え:開発者調査の中央値は約604万円。自分の位置は早見表で見る
  2. 職種別・年代別の年収は、調査にあるか
  3. よくある質問
  4. 数字の読み方の注意
  5. 次に読む
  6. 出典

答え:開発者調査の中央値は約604万円。自分の位置は早見表で見る

業界団体のCESA(コンピュータエンターテインメント協会)は、開発者調査を出しています。 調査に載っているのは、平均と、年収帯ごとの割合です。 そこで、年収帯の割合から、真ん中の人の年収を計算しました。 2025年版の調査(2024年の個人年収)では、約604万円です。 平均の674.21万円との差は、約70万円です。

1年前の2024年版の調査(2023年の年収)で同じ計算をしても、約594万円でした。 国税庁の統計から出した給与所得者全体の中央値は約412万円なので、それよりは高い数字です。

ゲーム開発者調査の中央値は約604万円、平均は674.21万円、1年前の中央値は約594万円、給与所得者全体の中央値は約412万円で平均は478万円であることを並べた図
年収の中央値と平均

公式の表を並べて計算すると、平均の674.21万円より下の人が約6割になります。 平均の数字だけを見ると、真ん中の人の年収を高めに受け取ることになります。

年収の帯ごとの割合

CESAの2025年版の調査で最も多い年収帯は、500〜599万円の13.9%でした。 次いで400〜499万円が13.6%、600〜699万円が13.0%です。 給与所得者全体(国税庁の令和6年分)では、「300万円超400万円以下」が16.1%で最も多い帯でした。

300〜400万円から900〜1000万円までの年収の帯ごとに、ゲーム開発者調査と給与所得者全体の割合を並べた図
年収の帯ごとの割合

自分の年収が下から何%目かを見る早見表

使い方: 自分の年収か、提示された年収に近い行を見て、2つの列を比べます。

年収の境目 開発者調査で下から(CESA 2025) 給与所得者全体で下から(国税庁)
300万円 約8% 約32.0%
400万円 約20% 約48.1%
500万円 約35% 約63.4%
600万円 約49% 約75.2%
700万円 約63% 約82.8%
800万円 約75% 約88.1%
900万円 約81% 約91.5%
1000万円 約88% 約93.9%

例: 650万円なら、開発者調査では下から約56%(真ん中より少し上)です。 給与所得者全体では、下から約79%です。

計算のしかたを見る

累積%とは、低い年収の帯から順に足し上げた割合です。

式1(自分の位置): 自分より下の割合 ≒(自分の年収帯の手前までの累積% + その帯の% × 帯の中での位置)÷ 答えた人の合計%(CESA 2025は93.9、国税庁はおよそ100)

帯の中での位置は、帯の下の端を0、上の端を1として、自分の年収がどこにあるかの値です。650万円は600〜699万円の帯のちょうど真ん中なので0.5です。

例: 650万円なら、開発者調査は (46.4+13.0×0.5)÷93.9 ≒ 56%、給与所得者全体は 75.2+7.6×0.5 ≒ 79%です。

表の注: 開発者調査の列は、その境目までの累積%を93.9で割った値です(300万円なら7.4÷93.9)。「回答したくない」の6.2%を除くと、年収を答えた人の合計は93.9%です。国税庁の列は、国税庁『民間給与実態統計調査』の第16表の令和6年分の構成比を、その金額の帯まで足した値です。人数から計算すると、どの行もこれより0.1低くなります(800万円以下は88.0%)。

式2(中央値): 中央値 ≒ 中央値が入る帯の下限 +(合計%÷2 − 手前までの累積%)÷ その帯の% × 帯の幅

例: CESA 2025なら 600+(46.95−46.4)÷13.0×100 ≒ 604万円、国税庁なら 400+(50−48.1)÷15.3×100 ≒ 412万円です。CESA 2024なら 500+(48.25−33.4)÷15.8×100 ≒ 594万円です。平均の674.21万円は600〜699万円の帯で下から0.742の位置なので、平均より下の人の割合は (46.4+13.0×0.742)÷93.9 ≒ 60%です。

CESAの2024年版の平均は、測った年収をそのまま足した数字ではありません。2024年版の報告書は、各年収帯の真ん中の値と人数をかけて合計し、平均を出したと注に書いています。

転職で年収はどう変わるか

転職で年収が下がりやすいのは、次の3つの動き方です。

  • 非正規の仕事へ移る
  • 会社都合でやめる
  • 低い年収のまま、同じ仕事で移る

一方で、40代より前の転職なら、何歳で移っても、転職してすぐの年収の上がり下がりに差はありませんでした。 やめた理由が違っても、同じでした。

年収が約604万円より低かった人へ。 年収が低い人が同じ仕事のまま移ると、下がりやすい傾向がありました。 移る前に、自分の職種の年収の相場を、業界にくわしい人に聞いておくと比べられます。 今の会社にいたまま0円で、ゲーム業界にくわしい担当者に相談できます: ゲーム業界の転職相談、職種の説明から始めなくていい。G-JOBエージェントなら会社にいたまま0円で相談できる

ほかの会社の年収の例を見たい人へ: 任天堂の年収はゲームプログラマーの年収か。有報と賃金統計で確かめた記事

職種別・年代別の年収は、調査にあるか

CESAの2025年版の報告書では、年収は答えた人全体の分布だけです。 職種別(プログラマー・デザイナー・プランナー)や年代別の年収の数字は、載っていません。 大手の会社の年収の例は、上の任天堂の記事にあります。

よくある質問

男女で年収の分布は違いますか。 違います。CESAの2024年版の調査では、599万円以下の人が女性は64.6%、男性は42.5%でした。 平均は男性が731.2万円、女性が504.6万円です。

転職すると年収は上がりますか。 動き方によって違います。 下がりやすい動き方は、上の「転職で年収はどう変わるか」の3つです。

平均と中央値は、なぜこんなに違うのですか。 中央値は、年収を低い順に並べた時の、ちょうど真ん中の人の値です。 平均は高い年収の人に引っぱられて上がるので、真ん中の人の値より高く出やすくなります。 国の調査(国民生活基礎調査)の世帯の所得でも、平均より下の世帯は61.5%でした。

国税庁の統計に、ゲーム業界だけの年収は出ていますか。 分けて出ていません。 国税庁の統計では、ゲーム会社は「情報通信業」に、通信業や放送業などとまとめて数えられています。 そのため、ゲーム業界の年収は、業界団体の調査が主な手がかりになります。

転職エージェントに費用はかかりますか。 原則として無料です。 有料の職業紹介の事業者は、原則として求職者から手数料を取ってはいけないと決まっています。 例外は、求職者の利益のために必要だとして厚生労働省令で定める場合に限られます。

転職エージェントに申し込む前に、手数料の決まりと、費用を求められたときの確かめ方を並べたチェックリスト
申し込む前に確かめる点

数字の読み方の注意

開発者調査はネットの調査なので、ゲーム開発者全体の値ではなく、答えた人の分布として目安で読みます。 CESAの2025年版の開発者調査は、有効回答339で、学生と教育関係者を含みます。 4本の研究は、どれもゲーム業界の年収そのものを調べた研究ではありません。 どれも関係を見た研究で、原因と結果だとまでは言えません。

4本の研究の中身を見る
研究 分かったこと 限界
三輪ほか(2020年) ネットの調査は、答えた人が全体をきちんと映しているかに心配がある ゲーム業界の調査を調べた研究ではない
林(2008年) 非正規への移動・会社都合・前の会社の勤続の長さが、転職後の賃金の低下と関係 2005年までのデータ・ゲーム業界に限った研究ではない
李(2025年) 低所得層は、転職後に賃金が下がる傾向と関係 研究所(リクルートワークス研究所)の論文
萩原・照山(2016年) 40代より前なら、どの理由でも、転職した年齢で短期の年収の増減率に差が無い 研究所の論文・対象の人数は要旨に無い

CESAの2025年版の開発者調査で、勤め先が2000人以上の人は26.5%です。

次に読む

このサイトで次に調べる候補: ゲーム業界 年収 低い(低いと言われるのは本当かを数字で見る)

出典

この記事の数字と事実の出どころは、下の一覧にまとめています。

  1. 国税庁『令和6年分 民間給与実態統計調査』令和6年分(令和7年9月公表). https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2024/pdf/R06_001.pdf
  2. CESA 技術委員会 人材育成部会『ゲーム開発者の就業とキャリア形成2025』2025年調査(2026年1月公表). https://www.cesa.or.jp/uploads/2026/info20260106-2.pdf
  3. CESA 技術委員会 人材育成部会『ゲーム開発者の就業とキャリア形成2024』2024年調査(2025年1月公表). https://www.cesa.or.jp/uploads/2025/info20250120-1.pdf
  4. 厚生労働省『2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況』2025年. https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa25/dl/03.pdf
  5. 職業安定法 第32条の3 第2項(e-Gov 法令API). https://laws.e-gov.go.jp/api/1/lawdata/322AC0000000141
  6. 日本標準産業分類(平成25年10月改定)3914 ゲームソフトウェア業(e-Stat). https://www.e-stat.go.jp/classifications/terms/10/03/3914
  7. 三輪哲・石田賢示・下瀬川陽(2020)「社会科学におけるインターネット調査の可能性と課題」社会学評論 71巻1号. https://doi.org/10.4057/jsr.71.29
  8. 林雄亮(2008)「労働市場の流動化と世代内移動の帰結 ―転職に伴う賃金変化構造の時代的変遷―」社会学年報 37巻. https://doi.org/10.11271/tss.37.59
  9. 李娟煕(2025)「日本の労働市場における転職と賃金上昇率の関係 所得水準に基づく分析」Works Discussion Paper 79巻. https://doi.org/10.34391/works.79.0_1
  10. 萩原牧子・照山博司(2016)「転職が賃金に与える短期的・長期的効果 ―転職年齢と転職理由に着目して―」Works Discussion Paper 16巻. https://doi.org/10.34391/works.16.0_1

この記事は、AI で下書きし、公式の資料と論文で確かめてから公開しています。

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