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米国の祝日の東京の仲値の前後における円高と、休み明けのドル高:5 分足データによる検証

米国の祝日の東京の仲値の前後における円高と、休み明けのドル高:5 分足データによる検証
2026-11-03 更新

研究ノート 08・西原商事(アルゴス)・2026 年 11 月 3 日

要旨

本研究は、米国の祝日に、東京の仲値の前後で円が買われるかを調べた。仲値は、日本時間 9:55 に銀行が顧客の注文に当てはめる値段である。米国の休み明けにドルが買われるかも調べた。その理由も確かめた。データは 2003〜2026 年の 5 分足である。数字はすべて、売買の費用を引いた後の値である。

米国の祝日(208 日)には、日本時間 9:40→10:10 のドル円の売りが、ふだんの日より多く儲かった。1 回あたりの差は、前半(2003〜2014 年)で 3.87 bp だった。後半(2015〜2026 年)は 2.75 bp だった(p = 0.0015)。1 bp は 0.01% である。p は、偶然でこの差以上が出る割合で、小さいほど偶然らしくない。

理由として、次の仮説を立てた。米国の銀行の休日には、その日を受け渡し日にする米ドルの送金ができない。だから、仲値でドルを買う顧客の注文は、その日の仲値では買えない。仲値に向けたドル買いが無いまま、円が買われる。買えなかったドルは、前の営業日と休み明けの仲値の前に移る。

結果を見る前に予言をファイルに保存し、後から確かめた。直す前の理由の予言も含めて 13 の予言のうち、8 つが当たり、4 つが外れ、1 つは前半だけ当たった。当たった主な物は次のとおりである。仲値の前のドル円の上げが小さい(後半 4.71 bp、p = 0.0005)。日本も祝日で仲値の無い 28 日は、差が偶然と区別できない(1.37 bp、両側 p = 0.51)。株の市場だけが休む聖金曜日も、差が偶然と区別できず(両側 p = 0.39)、東京が開いている米国の祝日より 5.48 bp 小さい(p = 0.0015)。休み明けの仲値の前にドル買いが出る(後半 3.38 bp、p = 0.009)。

外れた予言と、説明できない所もある。銀行だけが休む復員軍人の日は、ドル円の差が小さく、決まらなかった(1.60 bp、p = 0.25)。「五十日かどうかで、ドル買いの移る先が変わる」は外れた(p = 0.41)。後半の休み明けのドル買いは、上位 5 日を除くと 1.30 bp(p = 0.19)に下がった。

米国の休み明けには、日本時間 17:50→22:30 のドル円の買いが、ふだんの日より多く儲かった。差は前半で 7.38 bp、後半で 5.42 bp だった(後半の p = 0.007)。ドル全体が上がることは当たった。ほかに当たった予言は、週末明けの月曜や英国の祝日の休み明けでは差が偶然と区別できない、など「どこで出ないか」の物だった。仕組みを直接ねらった予言は外れた(1.54 bp、p = 0.0615)。こちらは消去法の理由で、誰のどの取引かは決まっていない。

理由に合わせて、日の種類を「米国の祝日のうち東京の仲値がある日」(180 日)に作り直して探し直した。ドル円の売りは 160 回で 1 回 3.04 bp、p = 2.61×10⁻⁶ で、偶然の線(3.5×10⁻⁵)より小さかった。

キーワード:東京の仲値、米国の祝日、受け渡し日、日中の季節性、予言の事前の保存

JEL 分類:F31, G14, G15

Abstract

This note examines whether the Japanese yen appreciates around the Tokyo fix (9:55 a.m. Tokyo time) on U.S. holidays, whether the U.S. dollar appreciates on the day after a U.S. holiday, and why, using five-minute data from 2003 to 2026. All returns are after costs. On 208 U.S. holidays, selling USD/JPY from 9:40 to 10:10 Tokyo time earned 3.87 bp more than on other days in 2003–2014 and 2.75 bp more in 2015–2026 (one-sided p = 0.0015). We hypothesize that U.S. dollars cannot be delivered on a U.S. bank holiday, so customer dollar purchases at the Tokyo fix cannot be executed that day and shift to the previous business day and to the pre-fix period of the next business day. Of 13 predictions saved before the results, 8 held, 4 failed, and 1 held only in the first half. The effect is absent when Japan is also on holiday and there is no fix (1.37 bp, two-sided p = 0.51) and on Good Friday, when only the stock market is closed (5.48 bp smaller than on U.S. holidays when Tokyo is open, p = 0.0015). The effect on Veterans Day, when banks close but stocks trade, was undetermined for USD/JPY (1.60 bp, p = 0.25), and the post-holiday pre-fix dollar buying in 2015–2026 fell to 1.30 bp (p = 0.19) without the top five days. On the day after a U.S. holiday, buying USD/JPY from 17:50 to 22:30 Tokyo time earned 7.38 bp and 5.42 bp more in the two halves (p = 0.007). Apart from a dollar-wide rise against nine currencies, the predictions that held were about where this effect does or does not appear; the prediction aimed at its mechanism failed (1.54 bp, p = 0.0615), so this explanation rests on elimination.

Keywords: Tokyo fix, U.S. holidays, settlement date, intraday seasonality, pre-registered predictions

1 序論

1.1 背景

為替の値動きには、基準の値段(フィックス)の時刻に合わせた型がある。Krohn et al.(2021)は、1999 年 1 月から 2019 年 12 月の G9 通貨を調べた。東京・フランクフルト・ロンドンの主なフィックスの前に米ドルが上がり、その後に下がる反転を報告した。この反転は 1 日あたり、フィックスの前に約 2.5 bp の米ドル高、その後に同じ大きさの米ドル安に当たる。

東京の仲値(日本時間 9:55)については、Ito and Yamada(2017)の研究がある。仲値で取引される顧客の注文の量を使った。仲値の前の注文の流れはドルの買いに偏っていて、それが予測できる値動きを生むと示した。銀行が公表する仲値も、ドル高の方向に偏っていた。

市場の解説には、米国の祝日と仲値を結び付けた物がある。OANDA 証券の 2024 年 12 月 26 日の市況は、次のように書いた。「本日から米国市場が休場明けとなることで、当日決済も可能になることで仲値の値決めが注目されるか」。米国が休みの日には米ドルの当日の受け渡しができず、休み明けにできるようになる、という見方である。

1.2 問題と本研究の新しい所

本研究は、探索で見つかった次の 3 つの型の理由を調べる。

  1. 米国の祝日の UTC 00:40→01:10(日本時間 9:40→10:10)に、ドル円が下がる。
  2. 同じ日の UTC 00:25→01:05(日本時間 9:25→10:05)に、ユーロ円が下がる。
  3. 米国の休み明けの UTC 08:50→13:30(日本時間 17:50→22:30)に、ドル円が上がる。

新しい所は次の 3 点である。

  1. 前半(2003〜2014 年)で理由を立て、後半(2015〜2026 年)で確かめた。
  2. 予言は、計算の結果を見る前にファイルに保存した。外れた予言も報告した。外れた時は、外れを説明できる形に理由を直し、まだ見ていない対照で新しい予言を立てて確かめ直した。
  3. 祝日の休み方の違いを、自然の実験として使った。日本も休む日(仲値が無い)、株の市場だけが休む日(聖金曜日)、銀行だけが休む日(復員軍人の日)、英国だけが休む日である。

2 方法

2.1 データと費用

データは、デューカスコピー・ジャパンの 5 分足である。48 の通貨の組と 15 の商品(金・原油など)、合わせて 63 銘柄を使った。計算に使った平日は、2003 年 5 月 5 日から 2026 年 10 月 9 日までの 6,079 日である。

損益は、1 回の取引の bp で表す。2025 年並みのスプレッドと手数料を、入る時と出る時の両方で引いた。費用を引く前の損益は使わない。

本文の「差」は、その日の種類の 1 回あたりの損益の平均から、ふだんの日の平均を引いた値である。費用は毎回同じ決まりで引くので、差は費用の大きさにほとんど左右されない。

2.2 日の種類

米国の祝日は、暦(us_holiday)にある平日の祝日で、データのある 208 日である。このうち 28 日は、日本の祝日と重なる。内訳は、コロンブス・デー 21 日、元日 4 日、感謝祭 3 日である。コロンブス・デー(10 月第 2 月曜)は、23 回のうち 21 回が日本の体育の日(スポーツの日)と重なる。復員軍人の日(11 月 10〜12 日)は、日本の祝日と 1 回も重ならない。

本研究は、研究ノート 01 と同じく、日本の祝日を東京の仲値が無い日として扱う。米国の祝日のうち東京の仲値がある日は、208 日から日本の祝日の 28 日を除いた 180 日である。

米国の休み明け(暦の us_holiday後)は、米国の祝日の明けの平日で、240 日ある。このうち 46 日は、年末年始(12 月 26〜28 日と 1 月 2〜4 日)に当たる。ふだんの日は、その日の種類に入らない平日である。

2.3 探索と採用の基準

探索では、1 つの時刻の基準につき、5 分刻みの 41,616 の窓を調べた。通貨の組と日の種類ごとに、総当たりで調べた。偶然でも通る線は、費用後の平均が 0 の世界で作った。p がこの線より小さい窓だけを残した。

残った窓のうち、同じ動きの見つけ直しは 1 つの代表にまとめた。代表には、さらに次の基準を課した。検証期も右肩上がりであること。全期間の合計が正であること。高値の更新までの最長の期間。2026 年の負け方である。

方向の無い偽のデータでも、同じ手順を全部通した。偽のデータは、買っても売っても平均で費用の分だけ負ける。63 銘柄で通すと、偶然でも残る代表の見込みは次のとおりだった。検証期のある代表 43 本のうち、約 2 本。検証期の無い代表 23 本のうち、約 3 本。

2.4 理由の確かめの手順

理由の確かめは、次の順で行った。

  1. 前半(2003〜2014 年)で、窓の中の時刻・通貨の組・前後の日・ほかの日の種類との重なりを分けて見て、理由の候補を立てる。
  2. 理由の候補ごとに、何が起きるはずかを予言として書く。計算の前に、予言をファイルに保存する。
  3. 予言を計算で確かめる。外れたら、外れを説明できる形に理由を直す。新しい予言を、まだ見ていない対照で立てて保存し、もう一度確かめる。直しは 3 回までとした。

予言のファイルは 2 つある。_ag_argos_reason_prereg_20261103.md(版 7・13・20・22)と、_ag_argos_reason_prereg_usfam_20261103.md(版 1〜3)である。後のファイルは保存のたびに MD5 を取り直し、計算の台本が最初にその MD5 を照らす。保存と計算の時刻は付録の表 A1 に示す。

2.5 統計量

p は、偶然でこの差以上が出る割合である。同じ年の中で日の印を付け替える並べ替えを 2,000 回行い、実際の差以上の差が出た割合を求めた(片側)。年の中で付け替えるので、年ごとの水準の違いは p に入らない。「区別できない」は、両側の p が 0.05 より大きいことを言う。t は、差を標準誤差で割った値である。

一部の予言では、曜日の偏りを除くため、各日の値からふだんの日の同じ曜日の平均を引いて比べた(「曜日でそろえる」)。

3 結果

3.1 現象

探索と採用の基準を通った 3 本の数字を、表 1 に示す。

表 1 探索の期間の成績(費用控除後)

型 探索の期間 回数 1 回あたり t p 線 検証期
米国の祝日 ドル円売り UTC 00:40→01:10 2005〜2025 年 186 +2.69 bp 4.65 3.2×10⁻⁶ 3.38×10⁻⁵ 2003〜2004 年
米国の祝日 ユーロ円売り UTC 00:25→01:05 2004〜2025 年 196 +3.16 bp 4.62 3.56×10⁻⁶ 2.58×10⁻⁵ 2003 年
米国の休み明け ドル円買い UTC 08:50→13:30 2006〜2025 年 206 +6.39 bp 4.49 5.97×10⁻⁶ 2.70×10⁻⁵ 2003〜2005 年

2026 年の成績は、ドル円売りが 6 回で合計 +0.5 bp、ユーロ円売りが 6 回で +4.6 bp、休み明けのドル円買いが 7 回で +7.7 bp だった。

3.2 前半と後半

ふだんの日との差を、前半と後半に分けて表 2 に示す。

表 2 前半と後半の差(費用控除後・米国の祝日 208 日と休み明け)

型 前半 2003〜2014 年 後半 2015〜2026 年 後半・上位 5 日を除く
米国の祝日 ドル円売り +3.87 bp(t 4.79・102 回) +2.75 bp(p 0.0015) +1.87 bp(p 0.028)
米国の祝日 ユーロ円売り +5.50 bp(t 5.25・100 回) +2.48 bp(p 0.0040) +1.54 bp(p 0.0705)
米国の休み明け ドル円買い +7.38 bp(t 3.32・117 回) +5.42 bp(p 0.0070) +3.55 bp(p 0.0595)

3 本とも、後半でも同じ向きに出た。上位 5 日を除くと、ドル円売り以外の 2 本は 5% の線をわずかに超えた。

3.3 米国の祝日の窓の中身

米国の祝日のドル円売りについて、入る時刻を UTC 00:40 に固定し、出る時刻を変えた。差は前半/後半で次のとおりだった。

  • 00:50 に出る:+1.7/+0.5 bp。
  • 00:55(仲値)に出る:+4.3(t 6.5)/+3.5 bp(t 5.2)。
  • 01:00 に出る:+4.0/+3.1 bp。
  • 01:10 に出る:+3.9/+2.7 bp。
  • 01:30 に出る:+3.7/+3.2 bp。
  • 02:00 に出る:+4.6/+2.2 bp。
  • 03:00 に出る:+4.2/+3.0 bp。

差の大部分は、00:50→00:55 の 5 分、つまり仲値の直前にできた。その後も戻らなかった。

同じ窓で、ほかの通貨の組も見た(前半/後半)。

  • 円の絡む組:ユーロ円売り +3.5/+2.3 bp、ポンド円売り +3.2/+1.9 bp、豪ドル円売り +3.3/+0.7 bp。
  • 円の絡まない組で、ほとんど動かなかった物:ユーロドル買い +0.4/+0.5 bp、ドルスイスフラン売り +0.7/+0.2 bp。
  • 円の絡まない組で、後半にやや動いた物:豪ドルドル買い +0.8/+2.0 bp(後半 t 2.2)、ポンドドル買い +0.6/+0.9 bp(後半 t 2.1)。

円の絡む組の方が大きく動いた。主に動いているのは円の側である。ただし後半は、米ドルの側も少し動いた。

ユーロ円売りを、前半で 2 つの足に分けた。円を対ドルで買う足は +4.63 bp(t 6.04)、ユーロを対ドルで売る足は +0.75 bp(t 0.93)だった。ここでも動いたのは円の側である。

祝日の種類で分けた差は、次のとおりだった。

  • 株の市場は開き、銀行だけが休む日(コロンブス・デーと復員軍人の日、40 回):+1.3 bp(t 1.1)。
  • 感謝祭(23 回):+5.1 bp(t 3.3)。
  • それ以外(145 回):+3.6 bp(t 5.3)。

ただし 2.2 節のとおり、コロンブス・デーはほとんどが日本の祝日と重なる。その日は東京の仲値が無い。

五十日(5・10 日など、支払いが集まる日)と重なる日(51 回)は +4.2 bp だった。重ならない日(157 回)は +3.4 bp だった。

ほかの国の祝日の同じ窓も見た。どれも差は小さかった。

  • 英国の祝日のドル円売り:−0.8 bp。
  • ユーロの決済が休みの日のユーロ円売り:+0.5 bp。
  • 豪州の祝日の豪ドル円売り:−0.0 bp。
  • カナダの祝日のドル円売り:+0.2 bp。

米国の祝日にだけ出る型である。

3.4 理由の確かめ 1:仲値の前の上げと、翌日の戻り

前半の中身から、「米国が休みの日は米ドルの当日の受け渡しができず、仲値に向けたドルの買いが細る」という理由を立てた。後半について、2 つを予言した(版 7)。

  1. 米国の祝日は、仲値の前(UTC 00:00→00:55)のドル円の上げが、ふだんの日より小さい。
  2. 細った分のドルの買いは、休み明けの東京の朝に戻る。翌日の同じ窓(UTC 00:40→01:10)のドル円の買いの差は正になる。

結果は、1 が当たり(後半 +4.71 bp、p = 0.0005)、2 が外れ(後半 +0.04 bp、p = 0.48)だった。2 は前半では当たっていた。

3.5 理由の確かめ 2:生成 AI の推論から立てた予言

3.3 節の表を Google の AI モードに渡し、理由を推論させた。作業の台帳の記録では、AI の答えは資料の付かない推論だけだった。そのため、AI の推論は資料の裏付けとしては使わず、予言の材料にだけ使った。推論のうち、「決済日がずれるので、ドルの売買を祝日の前の日に寄せる」と「仲値に向けたドルの持ち高を作らない」の 2 つから、次の予言を保存した(版 13)。

  1. 祝日の前の営業日の仲値の窓(UTC 00:40→00:55)で、ドルが多く買われる。
  2. 祝日(日本の祝日を除く)は、仲値の 10 分(UTC 00:50→01:00)に値段が変わった回数の、朝(UTC 00:00→00:40)に対する比が、ふだんの日より小さい。

1 は、全部の年では当たった(−0.95 bp、p = 0.036)。ただし前半だけの物だった(前半 −1.46 bp、p = 0.034・後半 −0.46 bp、p = 0.30)。2 は外れた。比は祝日が 1.42、ふだんの日が 1.37 で、祝日の方がわずかに大きかった(p = 0.79)。

3.6 理由の直し:仲値で買えなかったドルの行き先

外れた予言を説明できるように、理由を直した。土台は次の資料である。

  • 米ドルの組の受け渡し日(スポットの受け渡し日)は、米国の祝日に当たれない(Wikipedia の説明、二次資料)。
  • 市場の解説は、米国の休み明けに「当日決済も可能になる」と書いた(OANDA 証券, 2024)。
  • 連邦準備制度の休日の一覧には、コロンブス・デーと復員軍人の日があり、聖金曜日は無い(Federal Reserve, n.d.)。ニューヨーク証券取引所の休日の一覧には、聖金曜日があり、コロンブス・デーと復員軍人の日は無い(NYSE, n.d.)。

直した理由は、次のとおりである。

  1. 米国の銀行の休日(連邦準備銀行が閉まる日)には、その日を受け渡し日にする米ドルの送金ができない。本研究はこれを仮定として置いた。
  2. だから、東京の仲値で当日に受け渡すドルを買う注文は、その日の仲値では買えない。
  3. 仲値に向けたドル買いが無いまま、円が買われる。
  4. 買えなかったドルは消えない。前の営業日の仲値の前(前倒し)と、休み明けの仲値の前(後ろ倒し)に移る。
  5. 日本も祝日で仲値が無い日には、東京の分は出ない。
  6. 株の市場だけが休み、連邦準備銀行は開いている聖金曜日には出ない。

この理由から出した予言と結果を、表 3 にまとめる。版 7 と版 13 の予言も並べた。

表 3 米国の祝日の円高(ドル円売り・ユーロ円売り)の予言と結果(費用控除後)

版 予言 結果 判定
7 祝日は、仲値の前(UTC 00:00→00:55)のドル円の上げが小さい 後半:+4.71 bp(p 0.0005) 当たり
7 翌日の同じ窓(UTC 00:40→01:10)でドル買いが戻る 後半:+0.04 bp(p 0.48)。前半は当たり 外れ
13 前の営業日の仲値の窓(UTC 00:40→00:55)でドルが多く買われる 全部の年:−0.95 bp(p 0.036)。後半:−0.46 bp(p 0.30) 前半だけ当たり
13 仲値の 10 分の値段が変わった回数の比が小さい 全部の年:1.42 対 1.37(p 0.79) 外れ
20 日本も祝日で仲値の無い 28 日には出ない 全部の年:ドル円 +1.37 bp(両側 p 0.51)、ユーロ円 −0.66 bp(両側 p 0.73) 当たり
20 東京が開いている祝日は、東京も休みの日より大きい 全部の年:ドル円 +2.32 bp(p 0.041)、ユーロ円 +5.36 bp(p 0.003) 当たり
22 五十日の祝日は、前の営業日の仲値の前(UTC 00:00→00:55)のドル買いが、五十日でない祝日の前の営業日より大きい(前倒し) 全部の年:+4.78 bp(p 0.006・51 日対 129 日)。前半:+5.53 bp(p 0.047)。後半:+4.26 bp(p 0.0505) 当たり
u1 銀行だけが休む復員軍人の日(23 日)にも出る 全部の年:ドル円 +1.60 bp(p 0.25)、ユーロ円 +4.05 bp(p 0.0575) 外れ(決まらない)
u1 五十日でない祝日の休み明けは、五十日の祝日の休み明けより、後ろ倒しのドル買いが大きい 全部の年:+3.36 bp(p 0.41) 外れ(取り下げ)
u1 後半も、休み明けの仲値の前(UTC 00:00→00:55)にドル買いが出る(曜日でそろえる) 後半:+3.38 bp(p 0.009・92 回)。上位 5 日を除くと +1.30 bp(p 0.19) 当たり(少ない日に頼る)
u1 翌日が五十日の祝日でも、当日の円高は大きくならない 後半:ドル円 +2.60 bp(両側 p 0.35)、ユーロ円 +2.56 bp(両側 p 0.24) 当たり
u2 株の市場だけが休む聖金曜日(23 日)には出ない 全部の年:ドル円 −1.69 bp(両側 p 0.39)。東京が開いている米国の祝日より −5.48 bp(p 0.0015) 当たり
u2 後ろ倒しのドル買いは仲値の前だけで、仲値の後(UTC 00:55→01:30)には出ない 全部の年:仲値の後 −0.19 bp(両側 p 0.88)。前と後の差 +5.16 bp(p 0.0005・177 回) 当たり

注:版の 7・13・20・22 は _ag_argos_reason_prereg_20261103.md、u1・u2 は _ag_argos_reason_prereg_usfam_20261103.md の版 1・2 である。ユーロ円は、聖金曜日にユーロの決済も休みになるため、聖金曜日の予言の対象から外した(記録は −1.31 bp、両側 p 0.58)。

13 の予言のうち、8 つが当たり、4 つが外れ、1 つは前半だけ当たった。

復員軍人の日の予言には、筋の照らしも付けた。復員軍人の日を 7 日後ろにずらした偽の日(50 回)では、ドル円の差は +0.83 bp(p 0.31)で、偶然と区別できなかった。

前半の休み明けの仲値の前のドル買いは、+6.12 bp(p 0.0005)だった。これは探索の時と同じ定義の計算で、同じ値が出ることを確かめた(部品の照らし)。

3.7 米国の休み明けのドル高

休み明けのドル円買いについて、次の理由を立てた。スポットの受け渡し日は、米国の祝日に当たれない。だから、祝日を受け渡し日にするはずだった米ドルの受け渡しは、休み明けに回る。休み明けの欧州と NY の時間に、その米ドルの手当てでドル全体が上がる。

予言と結果を、表 4 に示す。

表 4 米国の休み明けのドル円買いの予言と結果(費用控除後)

版 予言 結果 判定
7 9 通貨に対するドル高の束でも出る 後半:+4.25 bp(p 0.027) 当たり
u1 株の市場が開くコロンブス・デーと復員軍人の日の休み明けにも出る 全部の年:+6.48 bp(p 0.058・46 回) 外れ(線に届かない)
u1 年末年始を除いても出る 全部の年:+7.20 bp(p 0.001・194 日)。年末年始だけは +2.60 bp(p 0.27・46 日) 当たり
u1 五十日の祝日の休み明けと、五十日でない祝日の休み明けは区別できない 全部の年:−1.74 bp(両側 p 0.81) 当たり
u1 為替の同時決済(CLS)の払い込みの締め(12:00 CET)の前、UTC 08:50→10:00 に出る 後半:+1.54 bp(p 0.0615)。締めの後の UTC 11:00→13:30 は +2.66 bp(p 0.076) 外れ
u2 英国の祝日の休み明け(75 日)には出ない 全部の年:−5.39 bp(両側 p 0.108)。米国の休み明けより −12.55 bp(p 0.0005) 当たり
u3 週末明けのふだんの月曜には出ない 全部の年:火〜木と比べて −0.53 bp(両側 p 0.62)。米国の休み明けより −7.24 bp(p 0.0005) 当たり
u3 レイバーデーの休み明けも、ほかの休み明けと区別できない 後半:−4.76 bp(両側 p 0.38・12 回) 当たり

注:u1〜u3 は _ag_argos_reason_prereg_usfam_20261103.md の版 1〜3 である。CLS の払い込みの時間は、豪ドルなどアジア太平洋の通貨が 07:00〜10:00 CET、そのほかの通貨が 07:00〜12:00 CET である(Reserve Bank of Australia, n.d.)。

仕組みを直接ねらった予言(CLS の締めの前にドル高)は外れた。そこで理由から「CLS の締めの前に出る」を外した。

当たった予言は、ドル全体が上がること(9 通貨の束)のほかは、「どこで出るか・出ないか・何に依らないか」の物である。年末年始を除いても出る。週末明けの月曜では、差が偶然と区別できない。英国の祝日の休み明けでも、差が偶然と区別できない。五十日かどうかに依らない。受け渡しを手当てする時刻のような、仕組みそのものは確かめていない。この理由は、消去法で残った物である。

記録として、曜日でそろえた差も出した。全部の年で +5.99 bp(p 0.0005)、前半で +6.88 bp(p 0.008)、後半で +5.14 bp(p 0.0115)だった。上位 5 日を除いた全部の年の差は、+4.98 bp(p 0.005)だった。

3.8 理由に合わせて日を作り直した成績

3.6 節の理由では、東京の仲値が無い日には出ない。そこで日の種類を「米国の祝日のうち東京の仲値がある日」(180 日)に作り直し、2.3 節と同じ探索と基準を通し直した。表 5 に、作り直す前と後を並べる。

表 5 日の種類を作り直す前と後の成績(費用控除後)

型 日 探索の期間 回数 1 回あたり t p 線 検証期(回数・t) 全期間の合計
ドル円売り UTC 00:40→01:10 米国の祝日(208 日) 2005〜2025 年 186 +2.69 bp 4.65 3.2×10⁻⁶ 3.38×10⁻⁵ 2003〜2004 年(15 回・0.49) +515.7 bp
ドル円売り UTC 00:40→01:10 東京の仲値がある日(180 日) 2005〜2025 年 160 +3.04 bp 4.72 2.61×10⁻⁶ 3.5×10⁻⁵ 2003〜2004 年(14 回・0.52) +502.9 bp
ユーロ円売り UTC 00:25→01:05 米国の祝日(206 日) 2004〜2025 年 196 +3.16 bp 4.62 3.56×10⁻⁶ 2.58×10⁻⁵ 2003 年(4 回・1.32) +692.2 bp
ユーロ円売り UTC 00:25→01:05 東京の仲値がある日(178 日) 2008〜2025 年 139 +3.52 bp 4.08 3.79×10⁻⁵ 4.19×10⁻⁵ 2003〜2007 年(33 回・4.62) +682.3 bp

4 本とも、基準を全部通った。作り直した後のドル円売りは、1 回あたりの儲けが +2.69 bp から +3.04 bp に増えた。ユーロ円売りは、検証期が 2003 年の 4 回から 2003〜2007 年の 33 回に増え、検証期の t は 4.62 だった。ただし、ユーロ円売りの p(3.79×10⁻⁵)は線(4.19×10⁻⁵)のすぐ内側である。2026 年の成績は、作り直す前と同じだった(ドル円売り 6 回で +0.5 bp、ユーロ円売り 6 回で +4.6 bp)。ユーロ円のデータは 2003 年 8 月 3 日から始まるので、日の数(206・178)がドル円より少ない。

4 考察

4.1 理由について言えること

米国の祝日の円高は、仲値の直前の 5 分に集まり、円の側が主に動き、ほかの国の祝日では差が小さい。表 3 の 13 の予言のうち、8 つが当たった。当たった予言は、理由の部品ごとに対応している。

  • 仲値が無い日(日本の祝日)は、差が偶然と区別できない。仲値に向けた取引が理由であることと合う。
  • 受け渡しが止まらない聖金曜日も、差が偶然と区別できず、東京が開いている米国の祝日より小さい。株の市場の休みではなく、受け渡しの止まりが理由であることと合う。
  • 前の営業日と休み明けの仲値の前に、ドル買いが移る。止まった買いが消えずに移ることと合う。

この理由は、Ito and Yamada(2017)が示した「仲値の前の注文の流れのドル買いへの偏り」が、米国の祝日には弱まる、という形である。本研究のデータの範囲では、この理由で記録の多くを説明できる。ただし、誰の注文かを直接は見ていない。

休み明けのドル高は、9 通貨の束でも出るので、円だけでなく米ドル全体が買われている。米国の祝日の後に出て、週末明けや英国の祝日の後では差が偶然と区別できない。これは、祝日で休み明けに回った米ドルの受け渡しと矛盾しない。ただし、仕組みをねらった予言は外れたので、理由は消去法で残った物である。

4.2 外れた予言と、説明できない所

次の点は、今の理由では説明できていない。外れた予言は、外れとして残す。

  1. 復員軍人の日は、銀行が休み株の市場は開く。理由どおりなら、ドル円でも出るはずである。結果は +1.60 bp(p 0.25)で、決まらなかった。ユーロ円は +4.05 bp(p 0.0575)で、ほかの祝日と同じくらいの大きさだった。回数は 23 回と少ない。
  2. 「五十日かどうかで、ドル買いの移る先(前か後ろか)が変わる」という予言は外れた(p 0.41)。この決まりは理由から取り下げた。前倒しは五十日の祝日で大きかった(版 22)が、後ろ倒しは五十日かどうかに依らなかった。
  3. 後半の休み明けの後ろ倒しは、上位 5 日を除くと +1.30 bp(p 0.19)に下がった。除いた日は、2016 年 11 月 14 日、2016 年 11 月 25 日、2022 年 5 月 31 日、2022 年 12 月 27 日、2025 年 1 月 21 日である。このうち 3 日は、米大統領選と就任式の時期に当たる。後半の後ろ倒しは、少ない日に頼っている。
  4. 翌日の同じ窓のドル買いの戻り(版 7)は、後半で外れた。後から立てた説明は、後ろ倒しの買いは仲値の前に出るので、仲値をまたぐ窓では見えにくい、という物である。この説明は版 u2 で予言として確かめた(表 3 の最後の行)。
  5. 仲値の時間に値段が変わった回数は、祝日に減っていなかった(版 13)。取引の量ではなく、売りと買いの釣り合いが変わった可能性がある。これは確かめていない。
  6. ユーロ円の窓の最後(UTC 00:55→01:05)は、前半で −1.52 bp(t −2.49)だった。仲値の後に、ユーロ円が少し戻っている。理由からは説明していない。
  7. 後半は、豪ドルドル買い(+2.0 bp、t 2.2)とポンドドル買い(後半 t 2.1)も少し動いた。円の側だけが動くとは言い切れない。
  8. 休み明けのドル高では、株の市場が開く祝日の休み明けが +6.48 bp(p 0.058)で、大きさは同じくらいだが線に届かなかった。年末年始だけの日も +2.60 bp(p 0.27)で、偶然と区別できなかった。
  9. 東京の仲値がある日に作り直したドル円売りは、検証期(2003〜2004 年・14 回)の t が 0.52 と小さい。

4.3 限界

  1. 顧客の注文の量や、銀行の持ち高のデータを持たない。誰のどの取引が型を作るかは、直接は確かめていない。
  2. 理由の 1 つ目(米国の銀行の休日にはその日を受け渡し日にする送金ができない)は、仮定として置いた。受け渡し日の決まりの資料は二次資料(Wikipedia)である。連邦準備制度の一覧は 2026〜2030 年の物である。
  3. 生成 AI の推論は、予言の材料として使っただけである。
  4. 探索の期間(2004〜2025 年など)は、後半と重なる。後半の確かめは、探索と独立な検証ではなく、理由の予言の確かめである。
  5. 日の種類の作り直し(3.8 節)は、版 20 の結果(日本の祝日では差が偶然と区別できない)を見た後に行った。作り直した後の成績は、独立した確かめではない。
  6. 復員軍人の日・聖金曜日(各 23 回)、後半のレイバーデー(12 回)など、回数の少ない予言がある。

4.4 今後の課題

復員軍人の日を、回数が増えてから確かめ直す。注文の向きの偏りを表すデータ(売り手と買い手のどちらが値段を動かしたか)を探す。休み明けのドル高について、誰の取引かを分ける予言を立てる。

5 結論

米国の祝日には、東京の仲値の直前に円が買われた。この型は、2003〜2014 年と 2015〜2026 年の両方で出た。理由として、米国の銀行の休日には米ドルの受け渡しができず、仲値でのドル買いが前の営業日と休み明けに移る、という仮説を立てた。表 3 の 13 の予言のうち 8 つが当たった。仲値が無い日と聖金曜日は、差が偶然と区別できなかった。一方、復員軍人の日の予言は決まらず、五十日の振り分けの予言は外れ、後半の休み明けの後ろ倒しは上位 5 日に頼っていた。

米国の休み明けには、欧州と NY の時間に米ドルが買われた。週末明けや英国の祝日の後は、差が偶然と区別できなかった。ただし、仕組みをねらった予言は外れ、理由は消去法で残った物にとどまる。

参考文献

Federal Reserve. (n.d.). K.8 - Holidays observed by the Federal Reserve System 2026-2030. https://www.federalreserve.gov/aboutthefed/k8.htm

Ito, T., & Yamada, M. (2017). Puzzles in the Tokyo fixing in the forex market: Order imbalances and bank pricing. Journal of International Economics, 109, 214–234. https://doi.org/10.1016/j.jinteco.2017.09.005

Krohn, I., Mueller, P., & Whelan, P. (2021). Foreign exchange fixings and returns around the clock (Staff Working Paper No. 2021-48). Bank of Canada. https://www.bankofcanada.ca/wp-content/uploads/2021/10/swp2021-48.pdf

NYSE. (n.d.). Holidays & trading hours. https://www.nyse.com/markets/hours-calendars

OANDA 証券. (2024, 12 月 26 日). 東京外国為替市場概況・8時 ドル円、小安い. https://www.oanda.jp/lab-education/?p=76437

Reserve Bank of Australia. (n.d.). CLS–RITS session times and operational arrangements: Introduction. https://www.rba.gov.au/payments-and-infrastructure/rits/information-papers/cls-rits-session-times-and-operational-arrangements/introduction.html

Wikipedia. (n.d.). Foreign exchange date conventions. https://en.wikipedia.org/wiki/Foreign_exchange_date_conventions

付録

表 A1 理由の確かめの台本の保存時刻と出力時刻(2026 年 11 月 3 日、日本時間)

回 予言の版(保存) 台本 台本の保存 出力 SHA-256 の先頭 16 桁
後半の確かめ(3.2・3.4 節) 版 7(09:43) _ag_argos_reason_v7_20261103.py 09:46:25 09:50:40 7ce856057d242880
表(3.3 節) - _ag_argos_reason_packet18_20261103.py 12:13:19 12:13:43 1df4ebed724d19a0
生成 AI の推論の確かめ(3.5 節) 版 13(12:16) _ag_argos_reason_v13_20261103.py 12:16:39 12:17:25 4ec1ccbf91c4ec3e
仲値の無い日(表 3) 版 20(16:43) _ag_argos_reason_v20_20261103.py 16:43:35 16:43:54 8bf8d9dc0a56bcf2
前倒し(表 3) 版 22(16:50) _ag_argos_reason_v22_20261103.py 16:50:35 16:50:55 22719c28b0e75d47
前倒しの前半・後半(表 3) 版 23(16:51) _ag_argos_reason_v23_20261103.py 16:51:57 16:52:17 a7457c4fc4303762
前半の探し(予言の前) - _ag_argos_reason_usfam_explore_20261103.py 17:47:51 17:48:15 fa09439d0f16185d
日の作り直し(3.8 節) - _ag_argos_reasonday_post_20261103.py 17:51:51 17:52:19 60b989c3c7fedb3a
表 3・表 4 の u1 u1(17:57) _ag_argos_reason_usfam_v1_20261103.py 17:58:42 18:00:36 81fe530df5506f51
表 3・表 4 の u2 u2(18:09) _ag_argos_reason_usfam_v2_20261103.py 18:11:14 18:14:07 66f708f537a6ff66
表 4 の u3 u3(18:17) _ag_argos_reason_usfam_v3_20261103.py 18:17:54 18:19:16 d8ce9d1bfdfd7739

注:台本の保存と出力は、台本と、台本と同じ名前の .log のファイルの最終更新の時刻である。予言の版の保存時刻は、予言のファイルに版ごとに書いた時刻である。_ag_argos_reason_prereg_usfam_20261103.md の今の MD5(9d43648acc94f94d9127208885d332f0)は、版 3 を保存した時の .md5 と、u3 の台本の記録の値と一致する。

付記

本稿の数値は _research_notes/_facts_note08_20261103.json に集めた値だけを使った。引用は _research_notes/_sources_refs_note08_20261103.md に写した原文だけに基づく。本稿は投資の勧誘を目的とした物ではない。

本稿は生成 AI で下書きし、数値と引用を原典で確かめてから公開している。使用したモデルは Claude(Anthropic)である。

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