薬剤師国家試験の合格率の推移:全体68.49%・新卒86.25%の差の理由
この記事の要点
- 薬剤師国家試験の
合格率の 推移を 見ると、 6年制で 最初の 第97回 (2012年)は 88.31%で、 第99回 (2014年)に 60.84%まで 下がりました。 その後、 第107〜111回は 68.02〜69.00%の 間に あり、 第111回 (2026年)は 68.49%でした。 - 新卒の
合格率は、 第101回から 第111回まで 84.36〜86.25%の 間に あり、 ほとんど 変わっていません。 全体の 合格率が 新卒より 17.76ポイント低いのは、 主に、 合格率が 41.33%の 既卒が 受験者の 38.13%を 占める ためです (厚生労働省・計算)。 - 公式の
表で 並べると、 第111回の 新卒86.25%は 第101回以降の 新卒の 合格率で いちばん高い 値なのに、 全体は 68.49%で 第107〜111回の 68.02〜69.00%の 幅から 動いていないのは、 調べて 分かった 意外な 点です。 - 合格するには、
686点満点で 426点以上を 取り、 禁忌肢を 2問以下に 抑え、 必須問題でも 基準を 満たす必要が あります。 合格した 後の 届出の 薬剤師は 329,045人で、 そのうち60.0%が 薬局で 働いています。
この記事の目次(8)
免許を
結論:全体の合格率と新卒の合格率は別の数字です
厚生労働省の

違いが
ですので、
仕組みと言葉の意味:免許・受験資格・合格率の分母
薬剤師の
受験資格は
厚生労働省の
合格率は
合格基準は、
- 全問題の
得点が 426点以上 - 禁忌肢問題選択数は
2問以下 - 必須問題に
ついて、 全問題への 配点の 70%以上で、 かつ、 構成する 各科目の 得点が それぞれ配点の 30%以上
禁忌肢とは、
データで見る合格率の推移:既卒の割合が全体を動かしています
第97回から
次の
| 回 |
既卒の |
全体の |
既卒の |
既卒の |
|---|---|---|---|---|
| 第98回 |
896人 | 11,288人 | 7.94% | 67.52% |
| 第99回 |
2,517人 | 12,019人 | 20.94% | 39.85% |
| 第100回 |
5,260人 | 14,316人 | 36.74% | 53.12% |
| 第101回 |
6,185人 | 14,949人 | 41.37% | 67.92% |
| 第102回 |
4,515人 | 13,243人 | 34.09% | 50.83% |
| 第103回 |
4,577人 | 13,579人 | 33.71% | 47.00% |
| 第104回 |
4,527人 | 14,376人 | 31.49% | 43.07% |
| 第105回 |
4,804人 | 14,311人 | 33.57% | 42.67% |
| 第106回 |
5,035人 | 14,031人 | 35.88% | 41.29% |
| 第107回 |
5,217人 | 14,124人 | 36.94% | 40.75% |
| 第108回 |
5,146人 | 13,915人 | 36.98% | 44.05% |
| 第109回 |
4,957人 | 13,585人 | 36.49% | 42.42% |
| 第110回 |
5,039人 | 13,310人 | 37.86% | 43.94% |
| 第111回 |
4,871人 | 12,774人 | 38.13% | 41.33% |
(厚生労働省
公式の
第111回を
全体で
男女別の
研究で分かっていること:入学時の学力と大学教育
速水
河合ほか
この
渋井ほか
研究の読み方
- 速水
(2016年) : 公表データを 集計した 観察研究です。 大学ごとの 数字で、 要旨には 対象の 大学数と 年度の 記載が ありません。 - 河合ほか
(2026年) : 74大学、 試験4回分 (第106〜109回)を 対象に した 観察研究です。 著者は 全員が 1つの 大学の 所属です。 - 渋井ほか
(2022年) : 政府が 公表した 2017〜2020年の 4年分を 集計した 観察研究です。 要旨からは、 薬剤師だけの 結論は 読み取れません。 - 3本とも
大学ごとの 集計なので、 1人ひとりが 受かるかどうかの 予測には 使えません。
自分で合格率を分ける表と4点チェック
使い方: 知りたい回の
式: 全体の
| 区分 | 受験者 | 割合 | 合格率 | 割合×合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 6年制新卒 | 7,781人 | 60.91% | 86.25% | 52.53% |
| 6年制既卒 | 4,871人 | 38.13% | 41.33% | 15.76% |
| その |
122人 | 0.96% | 20.49% | 0.20% |
| 合計 | 12,774人 | 100% | 68.49% | 68.49% |

例
出願した
数字を
よくある質問
合格点は
既卒の
新卒で
合格した
受験資格は
次に読む
次に
この
出典
この
- 厚生労働省『試験回次別合格者数の
推移 (第111回薬剤師国家試験 参考資料1)』2026年. https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/001678036.pdf - 厚生労働省『第111回薬剤師国家試験の
結果に ついて (資料1)』2026年. https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/001677595.pdf (発表ページ: https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000199343_00017.html ) - 厚生労働省『令和6(2024)年 医師・歯科医師・薬剤師統計の
概況』2025年. https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/24/dl/R06_1gaikyo.pdf - 薬剤師法
(昭和三十五年法律第百四十六号) . https://laws.e-gov.go.jp/api/1/lawdata/335AC0000000146 - 厚生労働省『第111回薬剤師国家試験合格基準及び正答に
ついて (資料2)』2026年. https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/001678033.pdf - 速水幹也
(2016) 「薬学教育改革の 成果と 課題 二段階の 「出口」 ― 「就職」と 「国家試験」に 着目して」高等教育研究 19巻. https://doi.org/10.32116/jaher.19.0_165 - 河合洋, 大島新司, 小島裕, 高橋直仁, 関俊暢
(2026) 「薬剤師国家試験成績に 対する 相対的大学教育効果 指標の 構築」 薬学教育 10巻. https://doi.org/10.24489/jjphe.e10004 - 渋井進, 赤川裕美, 土屋俊
(2022) 「保健系分野に おける 近年の 国家試験合格率の 傾向」 大学評価・学位研究 23巻. https://doi.org/10.32175/hyokagakui.2022.23001 - 医道審議会薬剤師分科会 薬剤師国家試験制度改善検討部会『薬剤師国家試験の
あり方に 関する 基本方針』2026年 (厚生労働省サイト掲載) . https://www.mhlw.go.jp/content/10803000/001674775.pdf
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